昨日は撮影の仕事で、撮影の合間にカメラマンさんと、「いい写真とは何か」についてお話をしました。
今、いいカメラはたくさん出ていて、シャッターを押せばそれなりに良い写真は撮影できる。
でも、押す人がどれだけワクワクして撮影しているか、それが大事だと。
記事を書くのも一緒です。
そして「写真には光が大切」、と。
旅好きのカメラマンさんだったので、その流れで「観光」という言葉についての話に。
「観光って光を観ると書くでしょう。その土地の光を見つけること」と。
土地によって光の感じ方は違います。その光を楽しみ撮影している、と。
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今一般的に使われている「観光」とは、
「楽しみの旅」を指すことが多いではないかと思います。
本来の意味とは、中国の『易経』に由来するそうです。
「国の光を観る、もっと王に賓たるに利し」という一節があり、
国が栄え続けていくために「王様が国の光(良いところ)を観察する」という意味だそうです。
かつて、多くの貴族の吉野参詣があり、その後江戸時代に入り一般庶民にも楽しみの旅が普及。代表的なのものは伊勢参りですが、奈良へも、大仏様を一目見ようと多くの人々が足を運びました。
楽しみの旅ではあったと思いますが、大仏様は奈良の光だったのでしょうね。
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今、奈良はどんな光を放っているのだろうと考えます。
コロナになる前にNHKの文化サロンで奈良を案内していた時に、受講者が色で奈良を例えていたことを思い出しました。
京都は緑で奈良は茶色、と。
それはお茶のイメージで、京都は抹茶、奈良はほうじ茶のイメージなのだとか。
奈良に来ると茶がゆを必ず食べるそうです。だから茶色。
でも日本のお茶の始まりが奈良であると考えると、緑のイメージも強いな〜と思います。
人それぞれに色も光も感じ方は違うと思いますが、
元春日大社権宮司の岡本彰夫先生から教えてもらった言葉もぴったり当てはまるなと思いました。
「雅」=宮風 と 「鄙び」=田舎風
京都や東京は日本を演出している「雅」、奈良はありのまんまの日本ということで「鄙び(ひなび)」
煌びやかではないけれど、じんわりあったかい光。
ひとつ特集ができました。
タイトル「奈良の光を探す旅」。
おもしろそうです。
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